プロローグ

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光る星達……生まれる伝説、仮面の……英雄 女は彼等を知っている。本からその物語に触れ……時として意識を物語に接続した。後者は彼女が持ち合わせた禁忌の力……いわゆる超能力の一種だろうか? とにもかくにも、彼女は……知っている 彼女は荒廃した街の中を歩きながら、空の星を眺める。どんなに街が破壊されても……世界が崩壊の一途を辿っていても、この空の光景だけは変わらない。 物語は、世界は今もなお輝いている。 だが、今は輝く物語も……やがては消える この世界は、その生け贄になった。やがて時が満ちれば全ての世界がその光を失うだろう 「……分かってます。それを止める為に私がいるのだと……」 彼女は一人で呟きながら無人のビルを登って行く。ただ真っ直ぐに迷いのない目で……真っ直ぐに進んでいく。 「そして、私を生かす為に……貴方は死んだんだと」 やがて屋上への扉が女によって開かれる。彼女は屋上の中心に立ち、座り込むとゆっくりと手を合わせて目を瞑り……祈る。 自分の目の前には、所々血塗られたバックルを置き彼女は祈る。 「選ばれし仮面の戦士よ、私の声が届いていますか?この世界の、罪なき人々嘆きが聴こえますか? もし、この声が届いたなら……お願いです 全ての世界の為に、そしてその為に命を散らせた者の為に…… 私に、私に力を……貸して下さい」 最後の言葉は最早祈りではない、それは感情の籠った想いの静かな爆発。彼女の全てがそこに詰まっていた。 そして、その想いを受け入れるように7つの星が一際強く輝いた
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