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「沈黙は肯定だな、それで……このカードはそう言った変身した姿、力を映し出すカードみたいなもんなんだよ」
「輝きを映し出すって言うのはそう言う事か……それで、その方法は?」
自身もカードを取り出して、質問しながら太陽にかざしてみる海翔。だが、相変わらずカードの大部分は灰色に歪んでいる。
「うーん、俺が知ってるのはその場面は戦いの最中で、心を通じあった時とか……破壊されちまった時とか」
「破壊……?また物騒だね……」
思わぬ一言に勇誠は思わず顔をしかめる。三人の心の中に先程もあったスイレンが何者なのかという疑念が再びよぎった。
「……………ここでずっと考えても仕方ないね。どんな経緯でカードが輝くのかはわからないけど、今は前に進もうか」
「そうですね。恐らく、ここから東にスイレンはいるみたいだし」
勇誠の提案に頷いた海翔は地にそっとカードを奥と、僅かに東に動く。恐らく、このカードを造り出した主の元に向かおうとしているのだろう。
三人は教会から外に出ると、外には一緒に世界を越えさせられたのであろう自身の愛用するマシンが停まっており、それぞれ跨がると、カードの動いた方向、東に向けて走り出した。
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