7人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
教会にはこの学校に来たときの人数の半分ぐらいの子供がいました。
「では!魔導書を授けます。まずはアカルト・ナロ」
昨日学園長だと言っていたフィルコが壇上でアカルトという名の人を呼んでいます。
「は…はい…」
前に出てきたのは気の弱そうな男の子でした。
「あなたがアカルトですね。両手を出してください」
学園長はアカルトの両手を握り、何かの光を二人の両手の上に出現させました。
その光はやがて長方形になり、立方体になり、最後は一冊の本になりました。
「こ…これは……?」
おそるおそる聞くアカルトに学園長は優しげな顔で
「これが魔導書です。表紙になんと書かれてあるか分かりますか?」
と、説明しました。
最初のコメントを投稿しよう!