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椅子に座り、周りの彫刻を見たりして話が始まるのを待っていると、夜空の隣に誰か座りました。
金髪で、横髪を青いピンで止めた少年でした。
瞳は緑色で、服装はシャツにリボンタイと半ズボン、サスペンダーとお坊っちゃまを彷彿とさせるものでした。
少年はそわそわとしながら夜空に話しかけます。
「は…はじめまして。俺はナイヴィス・ランニリアです。……君は…どんな名前なの?」
少年はナイヴィスと名乗り、薄く頬を染めながら夜空に質問を重ねました。
夜空は、少年を不思議に思いながら
「私は、立花 夜空。初めまして、よろしくね」
と言って握手しました。
ナイヴィスは一層顔を赤くしながらも、夜空の手を大事そうに握りました。
「……さっきぶり。僕、わかる?」
ナイヴィスの隣には、あのマフラーの男の子もいました。
夜空が首肯すると男の子は
「僕はトーヤ・リンク。よろしくね、夜空」
と言ってひらひらと手を振りました。
夜空も振り返したところで、大人達が高くなっている段差に集まり始めました。
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