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「いらっしゃい。優くん、調子はどう?」
「あまり…」
「それは…梅雨入りしたからかな?」
コクンと頷くと そうかいそうかい と優しい笑顔をくれる。
このメンタルクリニックに通って、いつも佐藤先生にホッとする自分がいる。
「今日は…触られてもいないのに、また吐き気が起きてしまって…」
「そうかいそうかい、気に病むことはないよ。さぁ、紅茶でもどうかね?」
コクンとまた頷くと、よしよし と言って佐藤先生が紅茶を入れ始める。
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