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「…試食会、ですか?」
「そうそう、ちょうど誰も行けなくてねー」
コトッと紅茶の入ったかつカップを置いた。
相変わらず落ち着く匂い…
「ちょっとした馴染みのケーキ屋でね。試作品を食べるのは僕の役目なんだが、如何せん用事が立て続けに入ってね。」
どうかね?と先生は優しくて笑った。
どうって言われても…
休みの日ということでクリックに来た。
梅雨入りすると頻度は高くなる一方だ。
全然…ご飯なんか食べれなかった。なのにあのケーキだけはスッと食べれた…
吐きもせず、落ち着いて眠れて…
あ、やばい
食べたくなってきた
「どうかね、たまには出かけるのもいいと思うよ?」
「え?」
でも、ケーキ作ってるのって女性のイメージしかないんだけど…
「ハハッ心配しなくていいよ、ガタイのいい男だからね。」
!?
か、顔に出てたかな…それもそれで恥しい…
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