第3話

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「……結局ここ?」 「ここがいーだろ。 つーか、お前と喋る時はここが一番しっくりくる」 タッちゃんが車を運転して連れて来てくれた所は、私とタッちゃんの家の間にあるあの広場だった。 いつもはだだっ広い広場も、今は一面雪景色。 いつもテーブル代わりに使われている丸太の表面が薄っすらと見えるくらいだ。 タッちゃんは道路整備された道の端に車を停車させてそのまま降りた。 緊張のせいか時間が経つにつれ、ドリンクもマフィンも口になかなか進まなくなりドリンクホルダーにあるカフェモカはとっくに冷めている。 半分残ってしまったカフェモカとマフィンを勿体無いな…と思いながら紙袋に入れて、私も車から降りた。
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