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口が釣った魚みたいにパクパクと開いては閉じる。
そして目も見開いている。
だって、だって今の言い方だと…
「あっ!言っとくけど本当じゃないからな!」
タッちゃんが大きな手のひらを私の顔の前に出した。
私が何かを言うのを制されている気がする。
「木村のおじさんトコの娘と会うのを断る口実にさせてもらうだけだから!
別に一緒について来い。とか言ってるわけじゃねーから。
安心しろ」
お互い凄く焦った表情だ。
私はさっきの言い方に勘違いをして。
タッちゃんは私が本気にしないように言い訳をして。
本気で言い訳されるほど傷つく事はしょうがないけれど、でもタッちゃんがこんな私の計画に乗ってくれた。
これで断る口実が出来たんだ。
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