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タッちゃんがお見合いをしなくてすむ...
私自身を拒まれたのはショック以外何者でもなかったけれど、それでもまだタッちゃんは結婚もしなければ恋人もいない。
まだ、二人で過ごせる時間はある。
その事実には本当に喜びを隠せないくらいホッとした。
だから、軽口を言える余裕さえも出てくる。
「一緒に行ってもいーよー。
二人でさ、腕でも組んで『付き合ってマース!』って報告しに行こうか?」
タッちゃんに近寄って腕を組むふりをした。
それをいとも簡単にスルーされる私。
伸ばした腕はタッちゃんの両手で掴まれてしまった。
「バーカ。本気の本気にされたらどうすんだよ。
那月と付き合うとかありえねー」
チクチク...心に突き刺さる。
でも、今はホッとしたことの方が勝っているから、その気持ちには目を背けた。
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