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そんな慌てた態度に少しだけ頬を膨らませて、私がタッちゃんだからこそ出来る駄々をこねてみる。
「練習だよ、練習。
もしかしたらみんなから「証明してみせろ」ってキスしろって言われちゃうこともあるかもよ?」
腰に手を当てて胸を張る。
偽物でも婚約者という存在になれただけで、小さくなっていた私の自信はあっという間に膨れ上がった。
それはパンパンに膨らんだ風船のように。
嘘だと思われていても、遠慮なんかしなくていいんだ。
堂々とタッちゃんに「好き」ってアピール出来る。
こんな事、タッちゃんへの気持ちを自覚した時から一度だって出来た事がなかった。
これからは…期間限定でもそれが出来る。
そして…少しでも私の事を“妹”じゃなくて、“女”として意識してくれたら…
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