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「お腹空いてるより...喉渇いた」
「じゃー、何か飲みに行くか。
お前っていつもどういう所に行ってんの?
若者の行く店はわかんねー」
「タッちゃん、オヤジだー」
「10代のお前から見たら20半ばの俺なんてオヤジだろ?」
ククッと笑いながらハンドルに腕を置いて頬杖をついている。
「…そんな事ないよ」
「今さらそんなお世辞はいーって。
で?どこ行く?
まぁ、話する事もあるし…
お互いの家でする話じゃねーしな」
またドクンって低い心臓の音が響いた。
やっぱり今日、返事を聞けるんだ。
昨日話した偽物の婚約者の話。
笑われて済まされるのか。
今だけ婚約者でいられるのか。
…それとも……
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