第3話

18/36
前へ
/313ページ
次へ
……本物の恋人になれる可能性は0%だよ…ね。 タッちゃんの方を目線だけ移した。 私の方をジッと見てる。 昨日みたいに視線が泳がない所を見ると、タッちゃんはちゃんと返事を用意している。 …当たり前か。 だから、こうして私に会いに来てくれているんだから。 「えっと…この近くにコーヒーショップがあるから… 時間潰しにはよくそこ使ってる。 駐車場もあるよ」 「じゃ、そこにするか。 ナビ入れて」 「近いからナビするよ」 「了ー解」 シートベルトを外してたタッちゃんは締め直すと、車を発進させた。 ナビするって言ってよかったかも… 今の私じゃこれから聞く答えに気になり過ぎて、マトモな話が出来なかったと思うから。
/313ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1581人が本棚に入れています
本棚に追加