第3話

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タッちゃんと待ち合わせた駅からコーヒーショップまでは車で10分ほどの所だ。 でもこの時間が私にとっては20分にも30分にも思えた。 せっかくタッちゃんの車の助手席に座れているのに... 今まで彼女だけの指定席に私が座らせてもらっているのに、答えがわからない今、ここに座っていることにどうにもやりきれない気持ちの自分がいた。 「あっ、ここ」 「はいよ」 それでも辿り着いたフランチャイズのコーヒーショップ。 休日の夕方だからかお茶を楽しむ人が多く、駐車場は混んでいた。 「あー...結構混んでるな... これなら店内も混雑してるんじゃねぇ?」 「そうかも...見てこようか?」 「あぁ、頼む」
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