第3話

22/36
前へ
/313ページ
次へ
「ふふっ、いーね。楽しそ」 「仕事は楽しいけどな。 で、どうする?どっか行きたい所あるか?」 コーヒーを一口飲むとドリンクホルダーに入れ、シートベルトを締め直した。 私は完全に浮ついた心でマフィンを頬張る。 「まぁ、出来れば静かに喋れる場所がいいけど」 そう言われて、改めて本来の目的を思い出す。 本当に今の私の心は浮き沈みが激しい。 「そうだなぁ…どうしよっかな…」 どこがいいか考える。 それでも、考えても今までの彼氏や友達と遊びに行くなんて近くのカラオケやファーストフード店やショッピングをするお店くらい。 二人っきりで静かな所なんてほとんど行った事がない。 こういう時、自分は本当に子どもだな…って心底感じる。
/313ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1581人が本棚に入れています
本棚に追加