第3話

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一人で悩んで少しでも大人っぽいムードのある所を探す。 静かにお喋りが出来て、誰もいないところ。 そして出来ればムードがある場所…… なんて、盛りがついた私が考え付くなんてたった一つで。 「あっ…あそこ…」 「んー?候補あった?」 タッちゃんがコーヒーを啜りながら私を見る。 いつでも車を出せるように車はアイドリングしている。 そして私は少しでも軽く… 言った後は冗談でも通じるよう声を絞り出した。 「ラ、ラブホとかどう? 誰にも邪魔されないし、ゆっくりお喋り出来るし!! 時間いっぱい遊べるし!」 勇気を振り絞ってタッちゃんの顔を見ないで言った。 顔は普通でも、手…めちゃくちゃ震えてる。
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