第3話

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私の手もアイドリング状態だ…なんて馬鹿な事を思いながら、タッちゃんを恐る恐る見た。 するとタッちゃんは至って普通の顔。 そしてまさかの言葉を口にした。 「そうだなー。時間潰しするならあそこが一番いいか?」 なんて事を言い出した。 「ほ!本当?!」 身を乗り出す私。 シートベルトが初めて邪魔な物だと思った。 まさか奇跡が起きてタッちゃんが心変わりをしてくれて、私を恋人として受け入れてくれたの…? …と思ったら、おでこにベチン!ッという叩かれる音。 「バカやろ。 まだ空は明るいのに何考えてんだ、お前は。 もーいい。俺が決める」 若干、不貞腐れながら車を発進させたタッちゃん。
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