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私の手もアイドリング状態だ…なんて馬鹿な事を思いながら、タッちゃんを恐る恐る見た。
するとタッちゃんは至って普通の顔。
そしてまさかの言葉を口にした。
「そうだなー。時間潰しするならあそこが一番いいか?」
なんて事を言い出した。
「ほ!本当?!」
身を乗り出す私。
シートベルトが初めて邪魔な物だと思った。
まさか奇跡が起きてタッちゃんが心変わりをしてくれて、私を恋人として受け入れてくれたの…?
…と思ったら、おでこにベチン!ッという叩かれる音。
「バカやろ。
まだ空は明るいのに何考えてんだ、お前は。
もーいい。俺が決める」
若干、不貞腐れながら車を発進させたタッちゃん。
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