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あらすじ
“彼女”という名前があるだけで、
両想いであるとか
いつまでもそばにいられるとか、
優しくできるとか
そうではきっとなくて。
いつでも何回でも
好きと言えるかと言ったら
悲しいことにそれもまた違うようです。
大学3年生の唯には付き合って1年以上経つ彼氏がいる。
優しくて、恰好よくて、
いつも、いつも暖かく笑ってくれる彼氏が。
そこだけ切り取ったらとても幸せな暖かい毎日。
けど、その彼氏にはずっとずっと好きな人がいて
それを分かった上で付き合ってほしいと言ったけど、
現実は思ったよりも、
寂しくて悲しくて、冷たかった。
彼女という場所を、安定を自ら選んでしまったが故に
一歩でも出てしまえばもう、不安定で。
その一歩が怖くて、言葉を紡げなくなった女の子のお話です。
どうかなるべく暖かく、柔らかく、この恋が終わりますように。
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