見えない根っこ。

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″佐伯君!!昨日は、本当に、本当にごめんなさい。ごめんなさい。 どんな迷惑をかけたのか、すら覚えていません、ごめんなさい。″ ″あはは、あんなに酔ってる唯、初めていたよ。面白かったわ。″ 電話越しに聞こえる佐伯君の声は、とりあえず怒ってはいないようで、 少し安心する。 ″本当にさ~覚えてないんだよね~、申し訳ない。。″ ″まあ、あれだけ飲めばね~″ 話し方から、ちょっと馬鹿にされてるのが伝わってくる。 ああ、これ当分みんなで会ったとき言われるんだろうなあ。 ″なんか、私、変なこと言ってなかった?″ ″ああ、なんかね、浮気しようぜ~佐伯うう~とか言われたよ″ とあっさり、そして言いながら笑ってる。 さ、最悪だ。。。
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