第1章   青い単語帳

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天賀先輩の好きなトコ。 「追加1・・・・・・」 私は、いつもの様に朝ブツブツ 独り言を言いながら 学校へ向かう。 「おはよーー!! 彩夏!!」 後ろから、勢いよく肩を たたかれた。 「おはよう、絵梨香」 絵梨香は、自慢のエクボを見せ、 大きな口で笑っている。 彼女は一年の時 同じクラスになって以来、 仲の良い友達だ。 「わ、それ英語の単語帳 !?? 彩夏っていっつもソレ 持ってるよね・・・ ・・・ま、まさか・・・・ 勉強してんの???」 絵梨香にマジマジと単語帳を 覗き込まれ、私は、なんだか 頬が熱くなる。 「いや・・・コレはね、 違うの。 えーーーーーーと ・・・・・・・ まあ、内緒////////」 「何じゃソレ??」 私は慌てて、単語帳を 鞄の内ポケットへ仕舞った。 「それより、今日のライブ、 楽しみだねッッ♪」 絵梨香はピョンピョン跳ねる様に 歩きながら、私の腕をバシバシ叩く。 「うんッッ♪」 放課後が楽しみ過ぎて、 今日の授業は集中出来そうにない。
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