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しつこいお誘い
「ちょっと待ってよ。
そげゆきさん。」
あまり耳馴れない声に呼び止められた。
振り返るとそこにいたのは…、
いや、どこかで見た気はするけど、たぶん話した事はない女の子だった。
「おれ?」
「当たり前ですよ。
そげゆきさんなんて他にいるんですか?」
「そうですね、いそうもないですよね。
で、何かご用ですか?」
さすがに『あんた誰?』って聞くのは失礼だと思った。
「天文部の一大事なんです。
先輩達がみんなやめちゃって、残ったのはアタシとそげゆきさんだけなんですから。」
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