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ああ、なんかよく覚えてないけど、この子、去年の天文部の新歓コンパで一緒だったかもしれないわ。
でも、活動が地味すぎて、それにちょっとしたことがきっかけで、2ヶ月後にはおれは早くも幽霊部員になって…
あれから1年半は経つぞ。
まだおれ部員なのか?
「そう、先輩が辞めたなら好きなこと出来るんじゃない?
なんか問題なの?」
正直、どうでもいいように思えてあまり関わりたくなかった。
「人数が少なくなったから何かちゃんとした活動報告しないと、同好会に落ちちゃうんですよ。
そうすると今の部室から追い出されちゃうんですよ。」
「そう、それは大変だね、頑張って。
影ながら応援させてもらうね。」
そう言ってその場を離れた。
というか、逃げた。
しかし、その後、同じ講義の時間や学食は言うに及ばず、構内や登下校でも、おれを探して声をかけてくるようになった。
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