605人が本棚に入れています
本棚に追加
/152ページ
「ほ~づ~み~」
晃司がユラリと立ち上がる。
「大輔、さっさと車回してこい! 小野寺! お前は始末書だ!」
「ちょっ、係長!」
「堂本巡査、車の中で兄のこと、色々教えてあげるよ」
「ええ! 本当ですか?! はい! ぜひ!」
「大輔~!」
「あ、大輔くん、帰りにあのカフェでコーヒー買ってきて。小野寺さん! 強行犯係の係長が探してましたよ、多分桜井くんのことで」
「小野寺さ~ん! こっちの書類もまだ終わってませんよ?」
「……うるせぇええ!」
晃司の叫びが、賑やかなオフィスに響く。
荒間署生活安全課保安係。
彼らは今日も朝から、大忙しだった。
最初のコメントを投稿しよう!