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「おはよう」「おはよう。叶恵」
私の名前は十六夜叶恵(いざよいかなえ)。最初に話したように感情が高ぶると服が燃えてしまう体質の持ち主である。
「今日は大丈夫?いつもトイレに言っているけど」
心配してくれているのは親友の小林智歌(こばやしともか)私の体質を知っている同じクラスの人だ。
「先生も理解してくれているから大丈夫だよ。心配かけてごめんね。」「いいっていいって、親友なんだからよ」「ありがとう…」
涙が出そうだ。こんな親友をもてたことに感謝したい。やばい…感情が…。すると服が燃え始めた。ここはクラスだから男子もいる。前にも見られたことあるが恥ずかしい…。
「ちょっとごめんね…」「急いでトイレに行けよ」「うんわかった。」
ダッシュでトイレに向かった。ギリギリセーフ。トイレで炎上し、全裸になった。この火は不思議なことに服以外を燃やさない。だから学校は家事にならないのだが。
「服を着ないとな…行けない。服を教室にわすれた…」
全裸で歩くのはまずい…。智歌にたのもう。スマホ持っていたのでメールをした。服類持ってきてと。返事がすぐに来た。ホームルーム始まったから終わったら行くよ。まじか。10分は全裸でいるのか。暫くは、トイレにいよう…。全裸で歩けないから。
暫くして智歌がきた。
「叶恵、来たよ。どのトイレにいるんだい?」「ここだよ」「あけて」「わかった。」
ドアをあけた。
「流石に何度見ても綺麗な肌をしているね。」「恥ずかしいからやめて…」「マジなことじゃん」「もう…」
服を着てやっと教室に戻れた。
「にしてもあんたってなんでいつも服が燃えるの?」「私にもわからないよ。小さい頃からしょっちゅう燃えていたからね。」「へぇ、男に見られたのは何回ぐらい?」「そんなこと覚えてないわよ」「あら、赤くなった」「もう…」「ごめん、燃えているよ。」
あーあまた燃えた。今度は服を持っていこう。トイレで着て教室に戻った。
「あと、三着か…」「それしかないの?」「制服いくらすると思っているのよ」「あ、確かに高いわね」「そうでしょう」「うん…」「もう、照れさせないでよね」「わかったわよ叶恵」
話をしていたら、男子が来た。この男子はクラスで人気のある静鉄爽(じょうてつあきら)くんだ。私少し好きなんだよな…いや、聞かなかったことにして…。
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