序章

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    ー総ての『終焉』を願ってたー  『永遠』に続くかも知れない、とさえ思える ような『闇』は、耐え難かったから………。  祈るような・希(コイネガ)うような、ただひとつ の『願い』さえも叶わないと、そう言うのなら    ー総てが『終焉』を迎えればいいー  この私自身の『影姫の呪われた宿命』ごと。 『故郷』が滅びようが、『一族』が滅びようが もう、何もかもどうなったって構わない。  私の『願い』は、たったひとつ。ごく『ささ やか』なものに過ぎなかったはずだ。    ー心のままに『自由』に生きたいー  本当に、それだけでよかった。それだけしか 望んでなど、いなかったと言うのに……………  ー何故、それさえも『赦されなかった』のかー
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