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僕の生まれた所。
湯之町のいっかく。
大きなビルに広い駐車場。
遊べる木だってあったんだ。
僕は3人兄弟で一番ちび。
駐車場で3人揃ってお昼寝をしてたんだ。
そしたら、ここに毎日来る人間が僕達の写真をとったんだ。
僕達は猫というらしい。
世間では、のら。ともいうらしい。
でも、ここでは違うんだ。
僕らと同じ。
どこで生まれた。何何猫。なんて選別のない人間ばかりなんだ。
男も女も。毎日来る人間はみんな。
雑種ののらなのかな?
僕達にご飯をくれるんだ。
僕達のお父さんやお母さん。仲間の猫がいっぱい跳ねられて死んでいく。
そんな僕にお守りが出来た。
僕の写真に
猫飛び出し注意!
こんな言葉が添えられた。
添えた人間は、いつも悲しい目をしてた。
どうやら僕らと同じ。
親無しになった雑種人間だ。
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