第1章

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僕の名前は。 コアラ。 湯之町1の招き猫。 僕の生まれたこの町の雑種人間が。9年経った今泣いていた。 わかってやれよ。 こいつら。微かに。純粋だよ。 ちょっぴり違う場所に生まれただけさ。 僕ならね。 15億のビルに生まれた野良猫さ。 愛車は2000万のベンツさ。 爪研ぎはレクサスさ。 ただ。生まれた姿が雑種なだけさ。 メシと寝床を守っただけさ。 ほらほら。 雑種人間。泣くんじゃないよ。 お前らもいつか。なっ? 完
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