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さっき言ったとおり?いつ何を言ったのだろうか?もしかしたらこの二人はテレパシーで交信していたというのか?レグバは首をひねった。
「さあにーにー、出番だよ」
スージーはレグバの肩を思い切り叩いた。何かが急速に進んでいた。
「え?」
「だっからよー。エイと一緒に東京へ行って、これを助けてやっとくれ」
「にーにー、頼りにしちょるよ」
「え?スージー、私が何故……?」
「そのためににーにーを呼んだわけさ」
「よろしくお願いしまっす」
朝英は深く頭を下げた。じぇんぶわんには分かっていたさ、とスージーは笑った。そして、すべてうまくいくよ、と。
「私にそんな暇は」
「うりっ、これが契約書だよっ」
スージーはゴーヤチャンプルの皿の中から、緑の色も鮮やかなゴーヤを箸でつまみ差し出した。
「おー。わんも」
朝英は縁側に走って黒い島サンダルを掲げて見せた。
レグバは歯噛みをする他なかった。
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