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カーンカーンカーン
カーンカーンカーン
カーンカーンカーン
カーンカーンカーン
「おーい、おーい。」
カーンカーンカーン
カーンカーンカーン
カーンカーンカーン
「おーい、おーい白草(シラクサ)
カーンカーン
「ふぅ、なんだい?夜櫛(ヨグシ)騒々しい。」
「おま、なんだいってなぁ。はぁ~。」
「ため息を吐かないでくれ。不幸になる。」
「あー、はいはい。わたくしがわるうございましてよー。」
「本当になんのようなんだい?何もないなら邪魔しないでくれよ。」
「邪魔ってなぁ、お前がアレを飲んでくれれば終わる話なんだよ。」
「またその話かい?残念だけどそれは、無理だよ。僕は、そんなものは飲まないからね。」
「お前!!そんな事したらまた消えちまうじゃねぇか!!」
「消えないよ。」
「そんな事!!」
「げんに私はここに戻された。そして今お前と話している。これほどの証拠はないだろう?」
「それは!!そうだけども…」
「そもそもアレは何なんだい?名前がなく、つける事も許されなければ、勝手に個人的に使う事すら許されない。なのにもかかわらず、必ず飲まなくてはならない。いったいアレとはなんなんだい?」
「それは、神術で生まれた???」
「そもそも神術ってなんなんだい?昔は魔術と呼ばれていたにもかかわらず、時の権力者の解釈でこうも簡単にかえられてしまうものなのかい?」
「それは、お前の方が詳しいだろう?」
「そうだね。けどだからこそ聞いているんだ。いったいアレとはなんなんだい?」
「そもそも神術とは、今の権力者であるデカブツの前までは、魔術と呼ばれていたし、そもそもが悪魔との契約によって行われた術だろう?そしてアレとは、契約によって作れるようになった副産物だろう?」
「そうかもしれないけどよ。」
「そうかもしれない。じゃなくて、そうなんだよ。なんでそんなものに頼るのかな?ん?」
「それは、消えないためじゃないのか?」
「その答えは出てるよ。アレなしでも消えない。そして、アレなしでも生きていける。これは、僕がここにいることが証拠だよ。さて、これておしまいかな。」
「終わったのか?それ。」
「ああ、終わったよ。とても長い時間がかかってしまったけどね。」
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