第2章

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仕切りなおして少女は話を続ける。 「目的はもちろんミストから一般人を守ること。噂になる程度には認知されているでしょう?」 「あ、ああ・・・。そういや学校でも夜に黒い幽霊を見たって奴がたくさんいたな」 「ミストは能力者でないと倒せないから。しかも、無視できないくらいには被害も増えてきたのよ。 それで人手が必要になって、こうして君をスカウトしてるわけだ。でも、仲間にもあの子は戦闘向きのゴーストだけど、治癒能力とか私みたいな索敵とか戦闘に向かないゴーストもいるから。戦える人材は貴重なのよ。 こうして集められた能力者で、対ミスト組織"ミストハンター"が組織されるの。どう?大体わかった?」 一通り説明が終わったようでこちらに同意を求めてくる。私は組織のことは知らなかったが、黒い霧については私の方が知識があるようだ。ミストハンターではミストと呼ぶんだったか。 もしかしたら隠してるだけかもしれない。ミストハンターは支部で分かれてると言っていたからな。上層部とかあるんだろ。そうでもしないと組織としてまとまんないだろうし。
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