第2章

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私は大体わかった。まあ、元からミストに対する知識があるからな。問題は男子の方だ。 「あー、うーん、まあ何となくは」 何とも歯切れの悪い返事だ。それでも今は理解してもらう必要が無いのか少女は満足げに頷いた。 「今はそれでいいわ。これから少しずつ理解していけばいいのよ。仲間になってくれればわからないことを逐一教えてあげられるから楽なんだけど・・・」 「俺なんかが役に立てるかわからねえが、仲間にしてくれるならむしろこっちからお願いしたいくらいだ。関わった以上、無視はできねえ。俺にできることは何でもするつもりだ」 「頼もしいね」 随分とかっこつけたことを言うじゃないか。少女も仲間になってくれるとわかって安心してるようだし。この男子ちょろいんじゃないか? 「それで晴れて仲間になった君に今度は話してもらいたいかな。まずは自己紹介!そちらのゴーストさんもね」 一通り事情を話したなら、仲間にもなったことだし自己紹介をしなければなるまい。そういえば私がついているこの男子の名前を知らないな・・・。
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