第2章

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「話を聞くのは明日になるから、今日はもう遅いし帰って休みなさい。明日はこちらから君の高校に連絡を入れて公欠にさせるわ。ここからの帰り道はわかる?」 どうやら一旦帰してくれるようだ。私は疲れないが、ダイキは生身だし私を具現化して精神的な疲労もたまってることだろう。 「いや・・・、わからん・・・」 「ふふっ。じゃあ、車を出させるわ。今日はお疲れ様」 メグミからしたら予想通りの反応だったのか、微笑みながら話してきた。とりあえずダイキが私を上手く扱えればミストと戦える。やっとだ。何故だかわからないが、待ち望んでいたような気がする。 車に乗せられてダイキの家まで送られる。私は幽体だから乗るという表現はおかしいかもしれないが。 こいつマンションに住んでいるのか。ぼろくもないが立派でもない。どこか古さを感じるな。
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