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頬ずりしてる冷たい頬が! 割れ目に沿って熱いと息が!!!
嗅いでる! 嗅いでるよ! 怖ええ!
恐怖に慄きに動きが取れない俺だったが、遂に割れ目に指がかかった所でまるで潰される寸前のヤギのような断末魔の悲鳴を上げその魔の手から逃れる為命の限り足を動かしその場を駆け出しす!
あっあんなに可愛いのに…!
痴女…痴女だ…ほんまもんの変質者だよ…!
残りの講義なんてそっちのけで駆け戻った下宿先の部屋に飛び込み、がっつり鍵を掛け布団をかぶって震える。
大学に通う為、島から上京して2年。
『内地は恐ろしい所だ』と、言っていたUターン組みの言葉が頭を過った。
俺は、小学校から柔道をならっていた。
自慢じゃないが、そこそこ強い。
中学でも成績を残し高校もスポーツ特待で進学して全国大会では個人戦で3位、団体戦ではベスト4入りしてその功績を持ってこの大学にも特待で進学した。
だからじゃないけど、無論女と付き合ったことなど無い。
…好きだった女はいたけど、彼女にはずっと片思いの相手がいて告っちゃみたが見事玉砕していた訳だが、それが少しトラウマで
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