お料理♪ お料理♪

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お料理♪ お料理♪

銀は、かまどの使い方を覚えようと考えた 勿論、人のやり方で 神力でなら簡単に火を起こせるが、それは駄目だ (まずはご飯炊きを覚えようかな…主食だし) 河岡のご飯は火が強すぎるのか焦げて、殆ど炭だ (オレは大丈夫だが、先生は…栄養不足になりそうだよ) 山菜は灰汁抜きの仕方は一応知っているが、調理法は知らない 先生にやり方だけ聞いてみようか… 知識は有るはずだし 話を聞けば、何が問題か分かるはず… 早速、朝食のご飯炊きを始めた河岡の手伝いを開始… 「先生…オレもご飯炊きしてみたい…良い?」 「銀!?もちろんですよ♪」 嬉しそうに笑う河岡 (銀がようやく、自分から話し掛けて来た! それも何かしようなんて) 銀の小さい手は薪をひとつひとつ運ぶ 河岡は火の起こし方を教え 米の研ぎ方を教えた 火加減を聞いて あ、やり方に問題無さそう、じゃあ何で炭になる? そして原因はすぐに分かった 「先生!本読んでるから焦げちゃうんじゃない?」 分かると呆れるばかりだ 河岡という男は、本の虫らしい 片時も本を手離さない (今度からオレがご飯炊きしよう…おかずは少しづつ覚えようっと) 「銀は器用ですね♪もう包丁を使いこなしているなんて凄いですよ」 「………」 頬を染めて俯いている銀は、やはり無言 (あれ?七才位の子供が それも山の奥に1人だったのに 調理の基本が出来てるんだ?) しかし細かい事は気にしない河岡 まぁ良いか… という感じだ
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