第8章 仄暗い世界の深淵

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闇の中まるで 禁じられた愛を求めるように僕は――。 「……ルカ?」 美味しい葡萄酒の流れる 細い身体をかき抱く。 「大丈夫。苦しくなったらいつでも助けてあげるから」 僕は耳元に唇を寄せて囁く。 だから今度から 自分を傷つける時はいつだって 僕の隣でするんだよって――。
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