僕の期間限定な命の灯火

５人兄弟はモテモテ‼

「おはよう」
「おはようございます、錦戸さん」

ぺこりと頭を下げる。
錦戸が夕月の顔をぐいっと掴む。

「…逢坂だったけ、お前肌の手入れちゃんとしてるか」
「…すみません」
「この仕事は、人前に出る仕事や、ちゃんとせえっ」

夕月が苦笑いをする。
錦戸が鞄の中からパックを引っ張る。

「…すみません」

ぐっと拳を握り締める。
…肌の調子が悪いのは、多分薬のせいだ。