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パタパタと皆帰る準備をする。
「…夕月くん、お疲れ様」
「お疲れ様です…」
携帯のチェックをする。
病院の薬を貰いに行く時間とダンスのレッスンの時間に舞台と歌の練習に雑誌の仕事に音楽番組の仕事に、スケジュールが埋まっていく。
「…今日はすみません、いっぱい時間伸ばしてしまって」
「えっ、気にしない、気にしない…あの監督は気に入っている人がいると苛めるのよ」
クスクスと笑う。
そんな2人にスーツ姿の男が出てくる。
「…夕月さん」
「えっ、あ…谷野さん」
谷野春秋はおうさかエンターテイメントの社長マネージャーだ。
「…谷野さんどうかしたんですか」
「社長がお呼びです」
「…谷野さんをプライベートで使ったんですか、最低なダメオヤジですね」
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