夏の想い

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その日の帰り道、待ち合わせて佑香子ちゃんと自転車を押して帰った。 「制服、かわいいね。」 「うん、でもセーラー服も着てみたかったな。」 私立の中学に進んだ佑香子ちゃんは、ブラウスにリボン、チェックのスカートという漫画にでてきそうな制服だ。 一方公立の中学の私は、至って平凡なセーラー服だった。 「英語、どこのクラス?」 「私Cクラスだよ。佑香子ちゃんは?」 「私はBクラス。Cクラスの先生ってさ、厳しいよねー。怒鳴り声がうちの教室まで聞こえるもん。」 やっぱりそうなんだ。他のクラスから見ても、うちの先生は厳しいらしい。
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