夏の想い

7/12
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/49ページ
「でも授業はすごくわかりやすいよ。普通に話しかけてくれるし、自転車持ってくれるし、優しいし…」 なんとなく先生をかばう発言をする私に、佑香子ちゃんはニヤッと笑った。 「もしかして、弥生ちゃん先生のこと好き?」 「へっ!?」 思いがけない言葉に動揺して変な声が出てしまった。 「やっぱり。見た目怖いけどさ、あの先生ちょっとかっこいいよね、若いし。うちの担任なんて中年太りのオジサンだよー。」 「え、いや私そんなつもりじゃ」 「ほんとー?いいなー、私もそっちのクラスにうつりたーい。」 その後佑香子ちゃんが色々話していたが、まったく耳に入ってこなかった。
/49ページ

最初のコメントを投稿しよう!