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思わずそんなつぶやきが口から洩れる。 ルークはピクッと眉をあげたかと思うと、 しばしの間ののち、 ニヤリと、 そう本当に突然白王子の仮面を突然脱いでニヤリと黒王子さながらの笑みを浮かべたのだ。 そして 「ふ~ん。 どうして気が付いたの?」 とか言いながら、 私の方に近づいてくる。 いや、 近い!ちょっと近いですから! 美形の急接近に心臓をバクバクさせながら後ずさると ドンッと壁に背中がぶち当たる。 ルークは折り曲げた腕を私の頭上の壁につけてそのまま私を追い詰める。 え~、 ちょっとこれってまさに壁ドンッってやつですか? そんな言葉は思い浮かぶのに、 なんでこんなことになってるかとか、 これから何が起こるかとか、
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