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腹黒王子は再度ピクッと眉をあげると、
そのまま顔を近づけてきて…
唇をかすめ取られた。
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僕をもの珍しそうにみているのは他の女の子たちと変わらないけど、
纏わりついてくるでもないし、
他の子と同じような獲物を狙うような目をしていてもその質が何かちょっとちがう。
伊達にエージェントとして訓練されていないし、
長年の経験もある。
ルークはわずかな違いをしっかり見切っていた。
そのわずかな違いがまさか彼女の頭の中であんなことやこんなことをされているからだということには、
全く気付かなかったけれど。
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