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でも悟られないように「了解」と短く答える。
横では電話の音だか僕の話し声だかで目が覚めてしまったらしい梨乃ちゃんが
ちょっともぞもぞしていたけれど、
すぐにおとなしくなった。
僕の腕の中でされるがままに髪をいじられてる。
「紗羅は?」
「今から連絡入れようと思ってるが?」
「じゃあぎりぎりまで邪魔しないでいてあげよう。
恭一との資料はマンションの方だろ。
紗羅の用意も。
僕が今から一度戻って書類と荷物持ってから、
遼の家に紗羅をピックしに行くよ。
車の中で引き継げばいいし。
車だけ手配しておいてくれる?30分もあれば戻るから」
「別にそれでも構わないがお前らしくないな。
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