3.

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今までだったらここぞとばかりに邪魔してただろうに。 何かあったか?」 伸也に指摘されてギクッとする。 言われて初めて気が付いた。 僕、 なんで紗羅と遼を応援する気になってるんだろう… しかも伸也も紗羅もいなくなるってことは、 用事さえ終わらせたらある程度フリーだとウキウキしている自分がいる。 「別に。 ちょっと戦略を変えてね、 紗羅の機嫌とっとけばいつか僕に振り向くかと思って」 慌てて自分が言いそうなことをでっちあげて答える。 細々したことを打ち合わせしながら梨乃ちゃんに目をやると、 ずっと寝ぼけ眼で身動き一つせず僕をぼーっと見つめてる。 朝は弱いのかな。
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