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今までだったらここぞとばかりに邪魔してただろうに。
何かあったか?」
伸也に指摘されてギクッとする。
言われて初めて気が付いた。
僕、
なんで紗羅と遼を応援する気になってるんだろう…
しかも伸也も紗羅もいなくなるってことは、
用事さえ終わらせたらある程度フリーだとウキウキしている自分がいる。
「別に。
ちょっと戦略を変えてね、
紗羅の機嫌とっとけばいつか僕に振り向くかと思って」
慌てて自分が言いそうなことをでっちあげて答える。
細々したことを打ち合わせしながら梨乃ちゃんに目をやると、
ずっと寝ぼけ眼で身動き一つせず僕をぼーっと見つめてる。
朝は弱いのかな。
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