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まぁ別に機密事項話してたわけではないからいいんだけど、 「紗羅の機嫌とっとけばいつか僕に振り向くかと思って」なんて言っちゃったな。 それが心に引っかかって、 自分で思いもよらぬほどズドンと落ち込んだ。 が、 それはおくびにも出さず、 どうやってこの子を逃さないようにしようかと画策する。 「あ、 それなんだけど、 梨乃ちゃん今日お休みだって言ってたよね。 僕の用事は午前中で終わるから、 ここで待っててもらうわけにはいかない? 買い物に付き合ってもらいたいんだけどダメかなぁ」 *********** え?ここで待ってていいの? 梨乃は願ってもみない申し出に思わず戸惑ってしまった。
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