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最低な別れ方をしたから、もう会ってもらえないのは仕方のない事だと思っていた。
だけど、心のどこかでは、お互いが生きてさえいれば、またいつか会えると希望を捨てない俺もいて……。
―――もう、会えないんだ。
死んでしまえば、もう二度とその姿を見る事はできない。
暖かく小さな手。
女らしく丸みを帯びた身体。
風に舞う長い髪の毛も……。
もう触れる事のできない彼女の面影を思い出す。
この小説の中で生きる美雨は、やっぱり綾女本人だったのだ。
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