第1章

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「桜」 きみからの電話で急いでUターンをして、きみを迎えに行った。 まだ少しだけ眠そうなきみの顔に思わずハグしたくなったけど、まだそれはおあずけね。 想像以上に満開な桜がきみとぼくとの距離を縮めた。 笑うぼくの後ろ姿にきみは何回もシャッターをきる。 思い出に残っていいの? そんな健気なこと思ってしまった。 ゆっくりでいい。きみと歩いていたい。 ゆっくり桜を見よう。 来年も。そのまた来年も。
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