第9章 そしてもっと深い闇

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寮に戻って部屋に着く頃には 僕はすっかり混乱していた。 自然と湧き出してくる涙に 目の前は霞んで今にも屑れ落ちそうだった。 それでもなんとか理性を保っていられたのは。 ドアの向こう。 変な話――それ以上に 僕の理性を奪い去る事態が待っていることが予想されたからだ。
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