第9章 そしてもっと深い闇

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「痛てっ……」 生まれて初めて 本当に絶望的な目覚めを経験した。 僕の身体は御前で穢され 神はそれを救っては下さらなかった。 投げ出されたロザリオ。 今や形ばかりの信仰の象徴を 手に食い込むほど強く握りしめる。 「しまった……!」 だけど 感慨に浸ってばかりはいられなかった。
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