記憶がなくなった日常

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[月曜日] 僕は朝の犬のライムと猫のゴマとチャタの3匹に起こされる だいたい7時半位から鳴き始めるので携帯アラームがなくても便利ですよ。 まぁ、それでも起きなかったらお母さんが僕を起こしてくれるんですけどね…; そして僕は布団から出てシャキッとする為にシャワーを浴びる その時に色々な所の身だしなみを整えるのが日課です 身だしなみを整え終え朝飯食べて支度すると丁度バイトに行く時間だ こういうことは心が記憶してなくても身体が覚えているんだそうだ 以外とできるもんなんだな おっと、忘れちゃいけない メモ帳をチェックしなくては 僕の記憶をなくしてからの仕事や声優の学校の事はこのメモ帳に書いているんだ おかげで仕事の作業に迷惑かける事もなく声優の学校でどこまで進んだかも分かるんだ 「えっと、今日は月曜日だからバイトは日替わりランチは唐揚だったな」 こんな感じでチェックしているのでいつもバイト先の朝の朝礼の唱和も難なくクリアできてしまうのです。 どうやら僕は記憶がなくなる前も暗記力は良かった方みたいでここ記憶がなくなって一週間たったがこの唱和だけは毎日チェックしているのでバイトの皆に迷惑かけてはいないんだ。 さてとそんな説明していたら バイト先につきました。 今日は誰と一緒だったかな とか考えながら休憩室に行く 「おはようございます…」 挨拶すると2人の男女の17位の子が僕の方をみた 「あ、おはようミッちゃん~♪カチカチ」 「おはようございます…カチカチ」 二人ともいわゆる現代っ子と呼ばれる部類に入るのだろうか …チャラいです 「おはようございます…あの僕の名前は」 「あはは、知ってるよ。ミッちゃん」 「えっと…たしか名前は」 「あー、そっかぁ今日月曜日だもんな~。俺竹井 京[タケイ キョウ]。てかそろそろ覚えろよー笑」 竹井京君は携帯をいじりながら僕に名前を教えてくれた 見た目がチャラいけど意外とフレンドリーですね メモ帳に名前は書いてあるんだけどね…やはり何もない この子とどんな会話していたのかな? きっと僕は年下にいじられていたのかな…僕に対する扱いを受けると 「ご、ごめんね。悪気はないんだ……じゃ、着替えるので」 そう悪気は全くないのです。 記憶がなくなるのは本意ではないからです。 しかしこんなフレンドリーな京君とも心は開いてはいけない 京君を傷つけたくないからです
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