第10章 僕の帰る場所

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悪夢のような一夜。 そしてまた翌日。 「どうして聖堂を汚すようなことをした!」 昨夜と同じように 僕は神の御前で穢れた肌を晒していた。 「ああ……許して下さい」 鞭うたれる剥き出しの背中。 不思議な事に今夜は痛みさえ感じない。 きっと僕の中で増殖した悪魔が 図太く幅を利かせてるんだ。
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