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「んあ?!」
跳ねるように飛び起きる。
ベッドに横たわり、肘を立てた手の上に頭を乗せているのは、寝起きに見ると心臓に悪い目つきの悪い男、真木錬示(まき れんじ)だ。
「は? え?」
俺は、なぜか真っ裸のすっぽんぽんで下着一枚つけてない。
真木も、気だるそうに前髪を指で梳きながら起き上がる。
「菜緒さんの寝顔、可愛かったですよ」
「なっ……なんで真木?」
真木も上半身は裸である。思ったよりも胸板が厚くて、着やせするタイプらしい。
そんな感想はいいとして。この状況は一体なんだ? まさか、お持ち帰られたとでもいうのだろうか。
サーっと血の気が引く。尻を擦って確認をした。
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